こんにちは、TERUです。
SEとして10年会社に勤め
現在はフリーのWEBエンジニアとして活動しております。
これからコーディングを勉強したいが、、どれくらい稼ぐことができるのだろうか・・・?というか、、、コーディングだけでフリーランスになることが可能なのか知りたいです。
コーディングができるようになったが
今後どのようなキャリアがあるのか知りたいです。
本記事では、こういった疑問に答えます。
本記事の信頼性
- Web制作会社にてWebディレクター経験あり
- 現在在宅フリーランスでWEB制作をしている
- Webディレクター+エンジニアでだいたい月収50万
フリーランスとしてWEB制作をする際に基礎となるコーディング作業に関して、実体験に基づいて解説します。
コーディングの学習方法については、【Web制作】独学でコーディングを身につけるための具体的な勉強法にまとめてますのでチェックしてみてください。
フリーランスのコーディング相場
結論として、フリーランスのコーディング相場は1ページ10,000円未満です。かなり低いですね。。
なぜかというと、コーディングができる人材は多く、市場価値としては高くないからです。
よくあるフリーランスのコーディング案件について
実際に有名なクラウドソーシングサービスのランサーズで募集されている仕事をみてみましょう。
※「htmlコーディング」で検索
よくあるLP(ランディングページ)の制作です。2ページで5,000円〜10,000円の価格帯なので、1ページ約5,000円ですね。5時間で1ページをコーディングできると想定すると時給換算1,000円です。
これはECサイトのコーディングで11ページで100,000円〜200,000円の価格帯なので,よくても1ページ約1,800円ですね。1ページ3時間でコーディングできたとしても時給換算600円。
このようにコーディングの相場はかなり低いです。
時給換算してしまうと、その辺のアルバイトの方が稼げるという現実が見えてきます。。
さらに案件を受注するためには、提案して競争に勝たなければいけません。(1つ目の例だと27人提案していますね)
クラウドソーシングは発注者 << 受注者で需要と供給のバランスが悪く、このような低価格でのやり取りが多発しています。
クラウドソーシング以外の案件獲得方法については、下記の記事にまとめましたのでチェックしてみてください。
コーディングだけでフリーランスになるのは正直シンドイ。。
結論として、コーディングだけでフリーランスになるのは正直しんどいです。
なぜなら、コーディングの相場は低いので必然的に数をこなす必要があり、案件を取りに行く営業活動と実作業のコーディングを常に並行して行っていく必要があるからです。かなりの自転車操業になります。。
僕が請け負っているコーディング案件の話
実際に僕が請け負っているコーディング案件はこんな感じです。
・ページ数:4ページ
・必要スキル:HTML/CSS
・料金:6,000円
・条件:ある程度テンプレート化されており指示書にしたがって、文章、写真を差し替えて、必要であればCSSを修正する。
※作成後にチェックバックの修正が1度ある。
この案件では、僕は、3〜4時間で対応しているため、時給換算すると1,500円~2,000円です。これでもコーディング案件としては、かなりいい案件です。
最初にご説明したランサーズやクラウドワークスを見ると時給1,000円を切りそうな案件はザラにあります。。この案件でさえ、月20万稼ごうと思うと約33本(6,000 x 34 = 204,000)こなさないといけません。。
コーディングを効率化して少しでも時給単価をあげるには下記の記事もチェックしてみてください。
コーディングを助ける便利ツールもどうぞ!
コーディングだけでも数をこなせれば稼げますか?
可能ですが疲弊するので、オススメしません。
なぜなら、類似のコーディングばかりするのは飽きるからです。
先ほど紹介しました上記の案件でさえ、月20万稼ごうと思うと約33本(6,000 x 34 = 204,000)こなさないといけません。。初めは週5本ほど対応させていただきましたが同じ作業の繰り返しになり、飽き性の僕には苦行だったので、現在は週2本程度に抑えています。
また、類似のコーディングばかりこなしていては、新しいスキルを身に付ける機会がなくなってしまいます。この辺は目先のお金を手にするのか、将来のお金を手にするために新しいスキルを身に付けるのかのジレンマが発生します。
なので長い目で見るとコーディングだけで仕事をしていくのはお勧めしません!
デザインデータからコーディングできる必要がありますか?
あります。
デザインデータからのコーディングは、案件作業を獲得するために必須のスキルです。
なぜなら大半のコーディング案件は、デザインデータをもとに作業を行うからです。
- PSDデータ(Photoshop)からのコーディング
- XDデータ(Adobe XD)からのコーディング
- FIGデータ(Figma)からのコーディング
この3種類に対応できれば8割がた案件に対応可能です。
※残り2割はイラストレータ
複数のAdobeソフトを利用する場合、Adobe CCを契約することで費用を節約できます。
さらに、Adobe CCを通常価格よりもお得に購入したい場合は、「デジハリ経由でAdobe CCコンプリートプランを安く購入する方法」の記事をご覧ください。
既にAdobe CCを契約しており、毎月の支払いが少し高いなと思ってる方にお得な情報です。
デジハリ版Adobe CC(学生教職員版)に乗り換えることで、年間4万円以上お得になります。
デザインデータからコーディングする具体的な方法は下記の記事を参考にしてください。
コーディングからどのようにステップアップしていけばいいですか?
まず初めは、コーディングで稼ぎつつ+αのスキルを身に付けることです。
なぜなら+α(マーケティング、WordPress、デザイン、ディレクション等)のスキルを身に付けることでWEB制作で対応できる作業範囲を増やし、作業単価を飛躍的に上げることができるからです。
僕の場合、+αのスキルとしてWordPressを使っています。
WordPressはCMS(コンテンツ管理システム)と呼ばれる、WEBサイトを誰でも簡単に更新できるシステムとして世界No1のシェアを誇ります。
ブログ記事やコーポレートサイトのお知らせなど、動的にコンテンツを追加する際にCMSを利用します。
参考:W3Techs-Distribution of content management systems among websites that use Japanese
コーディング案件とコーディング+WordPress案件の比較
「コーディングのみ」と「コーディング+WordPress」で僕が実際に受けたWEB制作案件を下記に記載します。
・ページ数:5ページ
・金額:35,000円
・作業時間:30時間
・時給換算:約1,200円
・ページ数:6ページ
・金額:120,000円
・作業時間:36時間
・時給換算:約3,400円
WEBサイトの規模は同程度ですが、時給換算で2倍以上違うことが分かります。
僕がWordPressを使う理由は人気があるのはもちろんですが単価が飛躍的に上がるからです。
コーディング+αで稼げるフリーランスのキャリア設計
結論、コーディングに関連性が高い+αのスキルを身に付けて市場価値を上げることです。
僕の場合、+αのスキルとして、WordPressを選択しましたが他にもコーディングに掛け合わせるスキルとして様々な選択肢があります。
選択肢は、下記のとおり。
- コーディング+デザイン
- コーディング+マーケティング
- コーディング+ディレクション
キャリア例1:コーディング+デザイン
WEBデザインのスキルを身に付けることで、デザイン〜コーディングまで一括で対応することができます。作業範囲を増やすことができるのはもちろん、お仕事を依頼する側(WEB制作会社)からみてもお願いしやすいので営業面でもかなり有利になります。
※僕の周りでは、WEBデザインから入ってコーディングも身に付ける人が多いです。
キャリア例2:コーディング+マーケティング
マーケディングのスキルを身に付けることで、サイト制作後の運用も含めて作業を請け負うことができます。
Googleで検索上位を狙うためのSEO/MEO対策や広告運用など、サイト制作後の運用方法は、多種多様です。
自分が興味があることから初めて、対応範囲を増やすことで市場価値を上げることができます。
※僕の知り合いは、マーケティングの仕事だけでフリーランスとして生計を立てています。
マーケティングのスキルを身につけるには、自分でブログ運営するのが一番効率いいです!
キャリア例3:コーディング+ディレクション
ディレクションのスキルを身に付けるためには、お客さんやデザイナーとのコミュニケーションスキルや、ある程度WEB制作の経験が必要なので難易度は高いです。
ただ、フリーランスでディレクションができる人材は貴重です。
WEB制作会社では、コーダからディレクターにステップアップしていくのは、基本のキャリアアップですが、フリーランスでディレクションまでできる人材はかなり重宝されるので
上手くキャリアアップできれば、月100万以上稼ぐことも可能になります。
以上が、僕が考えるコーディング+αで稼げるキャリア設計です。
繰り返しになりますが、コーディングだけで独立するのはシンドイので+αでスキルを身に付け市場価値を上げましょう!
この記事が、これからフリーランスとして独立を考えている方々のお役に立てれば幸いです。
以上です。