こんにちはTERUです。
フリーランスでWEB制作(コーディングとディレクション)をしています。
読者の悩み
- web制作の勉強はしたけど、どうやって初案件を獲得すればいいんだろう?
- クラウドソーシング以外にどんな案件獲得方法があるの?
WEB制作(コーディング)の勉強後、次に何をするべきか、どうすれば初案件が取れるのか悩む人は多いと思います。
そこで、今回は勉強後にやるべき事と初案件獲得の具体的な営業方法についてご説明いたします。
副業やフリーランスでWEB制作(主にコーディング)を仕事にする場合、案件獲得が最も重要になります。
この記事を読んで分かること
- 営業する前に必要な準備作業がわかる
- WEB制作の案件パターンが理解できる
- 案件獲得に向けた具体的な営業方法がわかる
本記事の信頼性
- 制作会社でWEBディレクターとしての勤務経験あり
- 2019年8月〜フリーランスとして活動開始
- 継続案件のみで安定的に月収30〜50万達成
WEB制作の勉強後、次にやるべき事【初案件獲得に向けた準備】

WEB制作の勉強後は、初案件を獲得するための準備をしましょう。

僕はこの準備が疎かだったので、初案件獲得するまでにかなり苦労しました。。
案件獲得のために一番重要なのは、自分がこれまでに積み上げてきた経験やスキルを相手にうまく伝えることです。
以下の3つを具体的な準備として行います。
1つずつ順番に解説いたします。
ポートフォリオ作成
これまで自分が何を作ってきたのか(実績)は営業する際に必須です。
初案件を取りに行く時は、まだ実績はありませんが、練習で作った模写したサイトや架空サイトを纏めるだけでも大丈夫です。
デザインデータを基にしたコーディング練習については、下記の記事に詳しくまとめています。


ポートフォリオサイトとして自分の実績をまとめたサイトを1つ作ってみましょう。



僕もWEB制作会社で働いていた際、外注さんを選ぶときは、まずポートフォリオサイトを確認していました。
ポートフォリオサイトの内容としては下記の4つあればいいと思います。
- 経歴
- スキル
- ポートフォリオ一覧
- お問い合わせ
参考までに友人のWEBデザイナーさんのポートフォリオサイトを紹介させて頂きます。
WordPressの無料テーマで作られており、実績や制作物が見やすいスタイルで作成されています。
WordPressなので、実績やポートフォリオを後から追加していくことも簡単にできます。
ポートフォリオサイトを作ることで、案件対応に必要なレンタルサーバや WordPressの基本的な操作も自然と身に付けることができます。
また、制作会社に営業する場合は、自分で1からサイト制作が出来ることを示すことができます。
ポートフォリオサイトの公開方法については、下記の記事を参考にしてみてください。




料金メニュー作成
料金メニューを作成するには、以下の2つを事前に考慮する必要があります。
- 週に何時間働けるのか
- 月にいくら稼ぎたいのか
参考までに僕がフリーランス当初に使っていた料金メニューを紹介します。
■料金メニュー 1.参考料金 TOPページ:8,000円〜 下層ページ(1ページ):6,000円 WordPress:30,000円〜 2.制作にかかる日数 1週間(約5ページ) 上記は全て税抜き・デザイン抜きでの料金となっております。 正式なお見積もりについてはページ数や内容によって変わりますので、 あくまでも上記料金は参考程度にお考えください
これはかなり簡単な料金メニューですが、自分の中で時給2,000円程度になるように調整していました。
もちろん、ページの仕様によって最終的な見積もりは異なりますが、依頼者側が自分に依頼する際の費用感をイメージしてもらうことは重要です。
もう少し具体的な単価の決め方や、WEB制作案件の見積もり項目については、下記の記事にまとめています。




営業文章作成
メールで営業する場合に、必要となる文章を作成します。
必ず記載すべき項目は、以下の5点です。
- 経歴
- 業務範囲(スキル)
- 連絡先
- 対応納期の目安(1週間の作業時間等)
- 返信レスポンスの目安
このあたりを記載しておくことで、相手に質問する手間を削減することができると思います。
なるべく営業相手の時間を奪わないように工夫することが大事だと思います。
また、重要なのはテンプレートのような同じメールをひたすら複数の会社に送ってもあまり意味がないということです。
最低限、営業する会社について「実績」や「会社のビジョン」を確認しておくことは必須です。
実績から、どんな案件を対応しているのか確認
求められているスキルのレベル感を把握することができます。
コーディングだけでも制作会社によって特徴があるので、把握しておきましょう。
- モダンなスキル(Vue.jsやReact等)やツールも使用する。
- WordPress案件をメインに対応している。
- NoCodeツールを使用した案件しか対応しない。
ビジョンから会社のスタイルを確認
会社のビジョンも含めて、コーポレートサイトを一通り確認すると、会社のスタイルが何となく分かります。
例えば以下のような2パターンのスタイルに分かれることが多いです。
- 営業に力を入れていて、スピード感を重視して案件を数多くこなすスタイル
- お客様に寄り添って、時間をかけてサイトを作り込んでいくスタイル
会社のスタイルを把握した上で自分に合う会社なのがまず判断しましょう。
以上を把握した上で、自分は相手にどんな価値を提供できるのか明確にしてメールを作成しましょう。
ブログによる情報発信(おまけ)
あると便利なのがブログによる情報発信です。
WordPressを使用してブログを発信することは、最低限WordPressを使えることの証明になるだけでなく、自分の考え方や人となりを知ってもらうきっかけにもなります。
正直、ブログで情報発信することにはメリットしかありません。



勉強段階から学んだことをどんどん発信していくのがおすすめです。
エックスサーバーを使ったWordPressブログの開設方法については下記の記事を参考にしてください。


情報発信には、自分の代わりに営業してくれるツールとしての役割があります。
ブログやSNSを経由して仕事を受注しているフリーランスの方もたくさん存在しています。
営業前にWEB制作の案件パターンを理解する


WEB制作の案件には、大きく以下の2つのパターンがあります。
下請け案件
下請け案件とは、WEB制作会社さんや、エージェント経由でお仕事を頂く案件のことです。



クラウドソーシングの案件は、下請け案件が多いです。
- 信頼関係ができれば、継続的な仕事を得られやすい
- 制作会社さんと繋がることで業界内での繋がりができる
- 1つスキルを身につけていれば、案件獲得しやすい
下請け案件では、きちんと案件をこなして信頼を獲得できれば、継続的な仕事獲得に繋がり、収入も安定しやすいです。
制作会社さんは、複数のお客様から仕事を受注しているため、常に案件を抱えています。
そのため、信頼できるパートナーには定期的に仕事をお願いしたいと思っていることが多いです。
また、コーディングのみやデザインのみなど、サイト制作の一部を切り出した仕事も多いので初案件の獲得を目指す方は下請け案件から始めるのがおすすめです。



ただ、基本的には実績の公開はNGなので、個人の影響力は広げにくいです。
制作会社さんからの下請け案件の流れは、下記の記事にて解説しています。


直請け案件
直受け案件とは、WEBサイトやECサイトを作りたいお客さんと直接契約してお仕事をする案件のことです。
- お客さんと継続的なお付き合いが発生しやすい
- 下請け案件よりも案件金額は高くなりやすい
- 仕事内容を実績として公開しやすい
直請け案件は、お客さんと直接コミュニケーションを取りながら制作を行っていきます。
信頼を獲得できると、WEBサイト以外にもIT周りのことでご相談していただける可能性が高く、継続的なお付き合いができるかもしれません。



受注した時は、WEBサイト制作のみの案件だったけど、最終的に名刺、ロゴ、チラシまで任せてもらうパターンはたくさん経験しています。
コーディングやデザインに加え、プロジェクト管理やディレクションなど、サイト制作に必要な総合的なスキルが必要となるため、難易度はもちろん高くなります。
僕の場合は、デザインのスキルがなかったので、フリーランスのデザイナーさんとチームを組んで直案件を対応しています。



チームを組むことで、自分が持っていないスキルを補い、直請け案件を獲得することは可能です!
直請け案件を取れれば、実績の公開やお客さんとの継続的な繋がりを得れることで、受注金額以上に得られるものは、大きいと思います。
直請け案件の具体的な作業の流れについては、下記の記事に詳しく解説しています。


結局、下請け案件と直請け案件どっちがいいの?
結論、その人の状況よって変わります。
なぜなら、どちらのタイプにもメリット、デメリットがあるからです。
具体的には、下請け案件では、影響力を高めることは難しいが、収入は安定しやすいです。
直請け案件は難易度が高いですが、受注額も大きく、実績公開から影響力にも繋がります。
僕のオススメとしては、まず下請け案件で経験をつみ、少しずつ直請け案件にもチャレンジしてハイブリットで案件をこなしていくやり方です。



僕は大体、下請け案件と直請け案件が6:4ぐらいです。
Web制作で初案件を獲得するための具体的な営業方法6選


営業方法としては主に下記の方法があります。
以下、1つずつ順番に解説いたします。
フリーランス向けエージェントを利用する


フリーランス向けのエージェントサービスに登録して案件紹介してもらう方法です。
常駐案件が多いですが、自ら営業する必要がないので、営業が苦手な方にはオススメな方法です。
もちろん、自分で案件を検索して応募することもできます。
おすすめのフリーランス向けエージェントは以下の通りです。
- HiPro Tech
dodaなどのサービスを手掛けるパーソルキャリア株式会社が運営。全体の84%以上がリモート案件なので、フリーランスや副業で自分のライフワークに合わせて働きたい方におすすめです。 - 【フォスターフリーランス】
案件の対応エリアは一都三県が中心。案件の半数が企業との直取引で、業界歴平均10年のスタッフが案件マッチングをサポートしてくれます。 - 【Pe-BANK】
フリーランス向けサービスの中でも歴史が長く、地方の求人にも力を入れている。 登録者の年齢層は比較的高く、安定感のあるサポートが特徴です。 - フリーランス案件紹介サービス【クラウドテック】
クラウドワークスが運営するサービス。 リモートワークの案件が多く、週2日から働ける案件が多いのが特徴。専属キャリアサポーターがフリーランス向け案件を提案してくれます。 - 【ITプロパートナーズ】
案件の対応エリアは一都三県が中心。フリーランスのエンジニア、デザイナー向けに週2・3日の案件が多いのが特徴。副業やリモートで働きたい方におすすめです。
クラウドソーシングを利用する


クラウドワークス
ただ、クラウドソーシングは発注者 << 受注者で需要と供給のバランスが悪く、低価格でのやり取りが多発しているので、経験の為に試してみるのはいいですが、お金を稼ぐという面ではハードルが高いと思います。
※僕も独立当初は利用しましたが、30件提案して1件受注ぐらいの確率でした。。
友人/知人にHPを作りたい人を紹介してもらう
一番簡単な方法ですが、友人や知人に自分がWEB制作ができますと伝える方法です。
タイミングよくHP作りたい友人や知人を紹介してもらえると受注角度はかなり高い方法です。
僕の友人もWEB制作の勉強を初めたばかり(スキル0)の頃に周りに伝えてたら、知人の紹介で案件を紹介してもらっていました。
注意したいのは、「友人だから安くしてよ」「初めてなので無料でやってよ」は避けたほうがいいです。
お金が発生しないと、無料だからという理由で作る側に責任が発生せず、発注者側も無料なので仕方ないかと妥協してしまったり、お互いにメリットがありません。。



いくら友人や知人でも、自分の適正価格で交渉するのが必要だと思います。
SNS/ブログを利用する
SNSやブログ経由で仕事を受注する方法です。
初めての案件では難しいですが、自分が学んだスキルや気づいたことをアウトプットすることで、クライアントに興味を持ってもらい、自分で営業しなくても仕事を依頼される仕組みを作ることができます。
普段からのアウトプットを見た上で声がけいただくので、他の方法と比較するとミスマッチが起こりにくいのもメリットだと思います。



安定的に仕事があるフリーランスの方は、実績を自分なり工夫してアウトプット(情報発信)している人が多い印象です。


WEB制作会社に営業をする
WEB制作会社に営業して、下請けとして案件を受注する方法です。
営業方法としては、基本的に各会社のお問い合わせフォームやパートナー募集フォームから連絡を行います。



僕は1番初めこの方法で営業してました。
営業文章を作成する際には、テンプレートのような文章ではなく、「営業文章作成」で記載したポイントを守って丁寧に作成しましょう。
会社を選定する際は、直接会いにいける会社にするのがオススメです。
なぜなら、興味を持っていただいた際に「一度面談しましょう」というパターンが多いためです。
オンラインでの面談も可能ですが、実際に膝を突き合わせて話をすることで、仕事を依頼する側からすると安心感が違います。



オフラインで直接会うだけで相手との距離感は大きく変わります。
メールや文章だけのやり取りではなく、実際に会って話をしたことがある人とは、どうしても信頼度に差が出てしまいます。
会って話をすることができるのであれば、なるべく足を使って会いに行きましょう!
営業パートナーを探す
営業パートナーを見つけて、案件を紹介してもらう方法です。
自分の周りに営業が得意な人がいる場合は、パートナー契約を結んで営業活動をお願いしてもいいと思います。
具体的には、パートナーに自分の営業資料を共有して、営業してもらうだけです。
「案件が受注できれば受注金額のXX%を報酬として支払う」という取り決めをしておきます。



後で揉めないように報酬についてはしっかりと確認しておきましょう。
営業パートナーがいると制作作業に集中できるメリットがあります。
ただ周りに営業ができる人脈がない場合は、使えない方法です。
その場合は、ある程度実績が出来た段階でSNSやブログで募集するのがいいと思います。
募集する際は、自分のスキルをアピールして、一緒に仕事したいと思ってもらえることが重要です。
以上がWeb制作の案件獲得方法になります。
WEB制作案件に関するよくある疑問
安定して案件を獲得するにはどうすればいいですか?
フリーランス向けのエージェントサービスに登録するのが一番簡単です。
持ってるスキルによって変わりますが、稼働時間や報酬など自分の要件を提示すると案件を紹介してもらえます。
- HiPro Tech
dodaなどのサービスを手掛けるパーソルキャリア株式会社が運営。全体の84%以上がリモート案件なので、フリーランスや副業で自分のライフワークに合わせて働きたい方におすすめです。 - 【フォスターフリーランス】
案件の対応エリアは一都三県が中心。案件の半数が企業との直取引で、業界歴平均10年のスタッフが案件マッチングをサポートしてくれます。 - 【Pe-BANK】
フリーランス向けサービスの中でも歴史が長く、地方の求人にも力を入れている。 登録者の年齢層は比較的高く、安定感のあるサポートが特徴です。 - フリーランス案件紹介サービス【クラウドテック】
クラウドワークスが運営するサービス。 リモートワークの案件が多く、週2日から働ける案件が多いのが特徴。専属キャリアサポーターがフリーランス向け案件を提案してくれます。 - 【ITプロパートナーズ】
案件の対応エリアは一都三県が中心。フリーランスのエンジニア、デザイナー向けに週2・3日の案件が多いのが特徴。副業やリモートで働きたい方におすすめです。
エージェントを使わない場合は、WEB制作会社に営業して制作パートナーとして信頼関係を構築するのが一番現実的です。
2~3社の制作会社と繋がりができると、継続的に案件作業を依頼してもらうことが可能です。
フリーランスの支払いトラブルを防止するにはどうすればいいですか?
フリーランスの場合、クライアントと揉めても誰も助けてくれません。
特に下記のような支払いトラブルへの対策は事前にしておく必要があります。
- 怪我や病気で働けなくなってしまった場合
- 案件作業で損害賠償を請求された場合
- 納品したけど、お金が振り込まれない場合
以前から僕も利用しているFREENANCE(フリーナンス)
フリーランスや個人事業主に特化したお金と保険のサービスで、最大500万円補償してもらえる「あんしん補償」が無料で利用できます。
フリーナンスの使い方については、下記の記事にて詳細に解説しています。


エージェントサービスに登録しない場合、常に営業活動を続ける必要があるのでしょうか?
いいえ、ずっと営業活動を続ける必要はありません。
請け負った案件に全力で取り組み、クライアントからの信頼を得ていくことで、継続的に新しい案件の話が来る状態になります。
僕の場合ですが、フリーランス1年目は定期的に営業活動をしながら下請け案件を中心に作業を行なっていました。
2年目以降は継続的に案件のお話を頂けるようになり、営業活動を行う時間もほとんどなくなりました。
記事のまとめ
今回は、WEB制作の案件獲得に向けてやるべき事と営業方法について解説しました。
初案件では実績がないため、獲得までに苦労する人もいるかもしれませんが、粘り強く頑張れば誰でも案件を獲得することができます。
そして獲得した案件作業で目の前のクライアントを120%満足させましょう。



最初は作業範囲外でも、自分ができることがあれば積極的に手を動かすくらいがちょうどいいです。
効率悪そうですが、これを積み重ねることで信頼を得て、継続案件もらい、営業しなくてもいい状態に繋がります。
本記事が、今後案件獲得のために営業を始めようと考えている方の参考になれば幸いです。
以上です。