こんにちはTERUです。
フリーランスでWeb制作(コーディング と ディレクション業務)をしています。
読者の悩み
- 今Web制作の勉強しているけど、数年後に仕事があるのか心配
- Web系フリーランスとして今後どのように頑張ればいいか分からない
最近「WEB制作はオワコン」とよく聞きますが、実際どうなのでしょうか。
現役のWeb系フリーランスの観点から、今後のWEB制作需要について説明します。
本記事の信頼性
- Web制作会社にてWebディレクター経験あり
- 2019年8月〜フリーランスでWEB制作をしている
- WordPressを使ったWeb制作を数多く経験している
今後のWeb制作需要はあるの?【市場規模から考えてみた】
結論、今後のWEB制作需要はあります。
正確に言うと今後数年で需要がなくなることは考えにくいです。
なぜなら以下のようなWEB制作の現状があるからです。
- よく調べてみるとホームページはまだ飽和していない
- 作りたいから活用したいに需要が変化している
WEB制作の仕事内容については、以下の記事に詳しくまとめています。
よく調べてみるとホームページはまだ飽和していない
結論から言うとホームページはまだ飽和状態ではありません。
「どの企業も必ずホームページを持っている」とよく言われますが、視点を変えてデータを調べてみると、まだホームページを持っていない企業が多く存在し、制作需要は飽和していないことがわかります。
具体的に説明していきますね。
まず、ホームページの開設率については、以下の総務省の通信利用動向調査の統計データがよく引用されます。
出典:令和4年 通信利用動向調査(企業編)より
上記のデータだけ見ると企業全体の91.8%がホームページを開設している状況なので、新規でホームページを制作する需要はほぼ飽和している状況に見えます。
ただし、通信利用動向調査は、常用雇用者が100人以上の企業を対象とした調査であり、企業全体の約99.7%が中小企業で、その中でも従業員100名以下の会社が大多数を占めている日本企業の実態とは大きく異なります。
実際に中小零細企業(約半数が従業員5名以下)の経営者に対してとったアンケートでは半数以上がまだホームページを開設していない状況でした。
出典:ホームページ作成大学より
オフラインでしかアプローチできないような中小零細企業をターゲットに、ホームページを開設するメリットやベネフィットを理解してもらうことで、制作需要はまだまだあると思っています!
さらに、リプレースやホームページ以外の制作(ECサイト、商品LP、採用サイトなど)の需要も年々増えています。
参考までにEC市場規模(BtoC)は、2010年度から2倍以上に成長しています。
日本のBtoC-EC市場規模の推移(単位:億円)
出典:経済産業省サイトより
ちなみにWEB制作会社の数は増えているの?
WEB制作会社の数を調べてみると2010年度に約11,000社だったのが、
2020年度では約17,000社と右肩上がりで伸びています。
※100万件以上の企業情報を掲載するBaseconnectを参考にしています。
作りたいから活用したいに需要が変化
取り敢えず作る段階から、オンラインをもっと活用したいに需要に変わってきています。
以前までは、取り敢えず名刺がわりにホームページを作る流れがあったのですが、今はよりオンラインで結果を出すことが求められています。
具体的には、最近以下のような相談をもらうことが多いです。
- ホームページはあるけど集客できていない
- オンラインでの販路がほしい
- SNSを活用してもっと宣伝したい
コロナの騒動もあり、オンライン活用の需要は今後もっと増えていくと思いますが
今後のWeb制作にはコンサル的な要素が強く求められてきそうです。
WEB系フリーランスとして今後の戦略
Web業界の今後を考えた時にフリーランスとして生き抜くためには、どうすべきか具体的な行動を3ステップで説明します。
- STEP1:制作会社の案件制作スキルとコミュニケーションスキルの取得
- STEP2:制作だけで終わらない仕組みの構築
- STEP3:付加価値を付けたサービスの提案
1つずつ説明しますね。
STEP1:制作スキルとコミュニケーションスキルの取得
結論、まずは制作スキルとコミュニケーションスキルを身につけましょう。
なぜなら付加価値をつけるためには、大前提として最低限のアウトプットできるスキルとクライアントとのコミュニケーションスキルが必要だからです。
オススメは制作会社さんと繋がって請負案件をこなすことです。
実案件をこなすことで、自身の制作スキルを飛躍的に上げることができます。
僕の経験則ですが、独学でいつまでも勉強していても実案件に必要のない内容まで勉強してしまうことが多いのでなるべく早く実案件をこなしたほうがいいです。
また、制作会社さんとのやり取りで、コミュニケーション力も自然と鍛えられるので継続案件がもらえるようになれば、最低限の制作スキルとコミュニケーションスキルは身につきます。
※制作会社さんが、フリーランスに外注する際に見ている点は、アウトプットの質とコミュニケーション力です。
コーディングやデザイン、マーケティングなどWEB制作と言っても色々ありますがまずは、1つのスキルを身につけて案件を獲得しましょう。
僕の場合、コーディングのスキルを身につけました。
コーディングの勉強方法と案件を獲得する営業方法については以下の記事にまとめています。
STEP2:制作だけで終わらない仕組みの構築
制作ができるようになった後は、制作会社さんからの請負案件だけでなく、直案件の獲得を目指しましょう。
さらに、制作だけで終わってしまうのはもったいないので継続的にクライアントとつながる仕組みを構築しましょう。
具体的には、運用保守サービスの提供です。
運用保守サービスは、以下のような作業内容を月額サービスとして提供します。
- サイトの一部修正や投稿作業
- 技術トラブル発生時の対応
- Webサイトアクセス分析
- 今後の施策提案
運用保守サービスの提供ができるとクライアントと継続的なコミュニケーションが取れるようになります。
運用保守作業についてもハードルは高くありません。
制作だけで終わらないように自分の提供できるサービスを構築しましょう。
STEP3:付加価値を付けたサービスの提案
クライアントの業務を深く知ることで、制作以外の付加価値を付けたサービスをご提案できる機会が増えます。
次のステップでは、付加価値を付けたサービスの提案を考えましょう。
例えば以下のような提案です。
- 助成金や補助金の活用
- 商品開発のアドバイザー+LP制作とリスティング広告運用
- リスティング広告以外にもSNSやアフィリエイト、紙媒体も含めた広告戦略
上記のような「経営戦略」、「マーケティング」、「商品開発」など制作から一歩進んだ領域の提案が可能になります。
正直、制作だけで言えば、今は低価格(もしくは無料で)制作スキルの学習は可能なので勉強さえすれば誰でも制作できるという状態です。
制作だけでは、他社との差別化が難しく、低価格競争に巻き込まれてしまう場合が多くなります。
制作+αで付加価値を提供することで他社との差別化が測れ、制作だけの低価格競争から抜け出すことがフリーランスとして生き抜くためには必要だと思います。
まとめ
今回は、Web制作の今後の需要とフリーランスとしての生存戦略について説明しました。
Web系フリーランスで考えると制作は誰がやっても大きな差はないです。(料金や納期に多少差はありますが)
クライアントからすると「何を作るかよりも誰に頼むか」や「制作以外の付加価値」の方が重要になってきていると思います。
そのためには、今までに以上にクライアントとコミュニケーションをとり、業務に深く関わっていきましょう。
以上です。