こんにちはTERUです。
フリーランスでWEB制作(コーディング と ディレクション業務)をしています。
読者の悩み
- フリーランスの単価の決め方について知りたい
- Web制作の見積もり項目について知りたい
本記事では、こういった疑問に答えます。
フリーランスを始めた頃、見積もり作業ではいつも頭を悩ませていました。
「何を基準に金額を決めればいいの?」「どんな見積もり項目を記載しとけばいいの?」
そこで今回は自分の経験から、単価の決め方とWEB制作でよく利用する見積もり項目について解説します。
本記事では、WEB制作の仕事内容についてある程度理解していることを前提にしています。
本記事の信頼性
- フリーランスとしてWordPress案件を中心としたWeb制作を仕事にしている
- WordPressを使ったWeb制作を数多く経験(2年で約60件)
- Web制作会社にてディレクターの経験もあり
フリーランスの単価の決め方
Web制作の見積もりで各項目の単価でよくあるのは以下の2パターンです。
- ページ単価
- 人日単価
一つずつ説明しますね
ページ単価
1ページあたりの単価を決めて、作るページ数で計算する方法です。
メリット | 計算もしやすく、クライアントさんにもわかりやすい |
デメリット | 費用を抑えようとページをまとめてしまうと効果が出にくくなる |
ページ単位はクライアントさんにも分かりやすいことがメリットですが、費用を抑えるためにページをまとめてしまうと何を伝えたいページか分からなくなり、SEO効果も出にくいと思います。
僕はチームで制作する案件などは基本的に1ページ1テーマで決めて作成しています。
人日単価
自分の1日あたり金額決めて、自分の作業ボリュームで計算する方法です。
※1日あたり8時間で計算
メリット | ページ数に左右されず、自分の作業ボリュームで計算できる。 |
デメリット | 作業にどれくらい時間がかかるのかを正確に把握しとかないと後で後悔する。 |
自分の時給をまず設定することが大切です。
- 時給1,000円にした場合ー1人日:8,000円
- 時給2,000円にした場合ー1人日:1,6000円
- 時給3,000円にした場合ー1人日:2,4000円
1ヶ月30万は稼ぎたいな〜
大体働くのは22日(30日ー8日(土日x4))ぐらいだから
働く時間は8x22で176時間
時給2,000円にすれば2,000円x176時間=352,000円 よし時給2,000円でいこう!
こんな感じで決めています(かなり大雑把)
ページ単価よりも人日単価
僕の場合、はじめの頃はページ単価で見積もりをしていましたが、今は殆ど人日単価で見積もりをしています。
なぜなら1ページあたりにかかる時間は、盛り込む機能やデザインのコンセプトによっても左右されるからです。
ある程度案件をこなす中で人日単位に切り替えていくことがオススメです。
そのためにも自分の作業時間を細かく記録して、どの作業にどれくらいかかっているか把握できるようにしましょう。
※僕は作業時間を把握するためにtogglを使っています。
Web制作に必要な見積もり項目5選
WEB制作に必要な見積もりは、大きく5つに分類することができます。
- サイト企画費
- デザイン制作費
- ページ制作費
- システム開発費
- その他
今回はWeb制作でよくあるWordPressを使ったサイト制作を想定しています。
一つずつ説明しますね
サイト企画費
- 企画・構成設計
サイトの企画設計に関わる費用です。
作業内容としては、ヒアリングにてクライアントの要望や目的を整理しコンセプトシートにまとめます。
コンセプトシートにまとめるのは下記のような項目
- 目的
- 目標
- ターゲット(ユーザー層、ニーズ、背景)
- 問題点や課題点
- コンテンツ内容
- ベネフィット(サイトの価値)
費用によってコンセプトシートを納品するかは分かれますが、クライアントさんへのヒアリングからコンテンツ内容を整理してページ数を把握します。
※僕の経験上、ヒアリングすると当初の想定とボリューム感が大きく乖離する場合もあるので、見積もり前にヒアリングさせてもらう場合もあります。
デザイン制作費
- デザイン基本設計
- ページデザイン
サイトのデザイン面に関わる費用です。
「デザイン基本設計」は、主にサイトのワイヤーフレーム作成に関する費用です。
「ページデザイン」は、デザインカンプを作成する費用になります。
ページ制作費
- フロントエンド開発
主にサイトのコーディングに関わる費用です。
機能面を省いて単純にページをコーディングする際にかかる費用を出します。
システム開発費
- CMS(WordPress)設置
- CMS(WordPress)テーマ制作
- CMS(WordPress)カスタマイズ
WordPressなどCMSに関わる費用になります。
基本的には設置とテーマ制作の項目だけですが、「カスタム投稿」や「検索機能」を追加する場合はカスタマイズという項目で費用を算出します。
その他
- 資料作成/打ち合わせ
- 検証動作確認
ここでは、資料作成や打ち合わせ、動作確認などこれまでの費用に含まれなかった費用をまとめて出します。
以上が僕がWeb制作で使う見積もり項目になります。
こちらから、実際の見積書サンプルを確認できます。
よくある質問1:ここまで細かく見積もり項目を書かないといけないの?
そんなことはないです。
僕も上記に記載した見積もり項目を省いてまとめる場合もよくあります。
5つの大項目(サイト企画、デザイン制作、ページ制作、システム開発、その他)だけで見積もりしても特に問題ないと思います。
ただ、初めてのクライアントさんなど、信頼関係がまだ十分でない場合は、細かく項目を明記して記載する方が作業ボリュームを理解してもらえて、費用にも納得感を持ってもらえることが多いと思います。
シンプルな見積もり書を作るのであれば、Misoca(ミソカ) がおすすめです。
会員登録無料・会費なしで、見積書は枚数無制限で作成できます。請求書も10通まで無料で作れます。
2023年4月1日から無料プランの月請求書作成数が5通→10通に拡大されました!
マニュアル読まなくても直感的に操作できるので使いやすいです。
※会計ソフトfreeeでも見積書は作れますが、無料期間は30日だけです。(2021年2月11日時点)
よくある質問2:案件受注後のトラブルが心配だけど何か準備できることある?
あります。
具体的にはフリーランスや個人事業主に特化した保険サービスに加入することです。
※フリーランスは誰も守ってくれないので、案件中の事故やトラブルにも自分で対処する必要があります。
例えば、僕はフリーナンス というサービスを利用しています。
フリーランスや個人事業主に特化したお金と保険のサービスで、下記のようなトラブルに対応できるメニューが準備されています。
- 怪我や病気で働けなくなってしまった場合
- 案件作業で損害賠償を請求された場合
- 納品したけど、お金が振り込まれない場合
フリーナンスを利用する(無料)だけで、最高5,000万円まで事故補償が受けられます
フリーナンスの詳細や使い方については、下記の記事にて解説しています。
今回は、Web制作の見積もり項目と単価の決め方について説明しました。